チラシ折り込み代行サービス

チラシ折り込み代行サービス
の情報はこちら

丁合機を使う社員に聞く
チラシ束製造に込める思い

5f842f81-965bfe5b

 

<話を聞いた人:福永光宏(ふくなが・みつひろ)>
当社の前身である「ネビュラ折り込み部」よりチラシ束製造に携わること20年。アルバイト時代から長きにわたり作業場を支える。現在は、マネージャーとして様々なサービスに携わる。
 
 
 
 

―作業場の仕事や、丁合機を使う上で気をつけていることとはどんなことでしょうか?

 

一口にチラシ束と言っても、その紙の種類は多岐に渡ります。それは、単なる紙質の違いという意味ではなく、各団体の創作物としてのこだわりが込められているということだと考えています。例えば、大きな絵画を2つ折りにしたような仕様を選ぶ団体さんもいれば、ポストカードのようなコンパクトな仕様に思いをのせる団体さんもいます。チラシは、作品の個性を1枚に凝縮した、人の目に触れる最初のビジュアルなので、そこに込められた思いに向き合いながら、1枚1枚のチラシがスムーズに丁合されるような調整を心がけています。

 

―チラシ束を観客に届けるといった部分では、どういったことを大切にされているのでしょうか?

 

丁合機を使うメリットには、効率性や見た目のきれいさだけではなく、持ち運びしやすい・崩れにくいといったお客様の手に渡った後のクオリティもキープできるという点があります。それはとても大きな価値だと考えます。私たちも劇場でチラシ束をお配りする業務を行います。その経験も踏まえ、観客の方にお渡ししやすく、かつ持ち帰りやすいチラシ束を作成することを心がけています。

 

 ―作業はどのような体制で行われているのですか?

 

チラシ束が配布される公演に応じて、作業チームを組んで進行しています。最大で1台の丁合機の作業に3人が入る仕組みになっているので、チームワークはとても大切です。作業場は、良い意味で社員とアルバイトさんの間に垣根がなく、その日の目標に向かって連携を取り合っています。みんなが作業の流れを意識して動いてくれているので、目標に到達することができています。

 5f9a8ef3-18dff3d6

 

―作業スケジュールはどのように設定されているのでしょうか?

 

完成したチラシ束は、保管する場所をとることもあり、劇場への納品タイミングとの見極めも大切なポイントです。それぞれの公演先の納品日に応じて、作業量や丁合機の稼働時間も変動するため、1日の目標は全員にしっかり共有する形で進めています。スケジュールが緩やかな時には新人さんの研修に充てたり、逆にタイトな時にはデスクで仕事をしている人が作業に入ってくれたり…。時折、劇団のような団結感すら感じくらいです(笑)。慣れ不慣れはあっても、会社にいる全員が丁合機を使うことができるのはとても大きいと思います。

 

―機械の性能だけでなく、作業に入る人々の工夫をたくさん感じる作業場です。

 

丁合機は、1分で約50〜60束のチラシ束の製造ができる画期的な機械ですが、同時に、機械を使ってハイスピードに仕上げているからこそ、作業のセクション毎にしっかり人の目で確認をすることが欠かせません。同じチラシが2枚入っていないか、帯がずれていないかなど、ミスが起きないように全員で連携をとりながら何重にも確認をしています。また、作業上での変更や注意点は、気付いた人がその都度メモやシステムに記録を残し、スタッフ全員で共有をするようにもしています。

 

―劇場へ納品されるチラシ束の作成のほか、作業場で行われている業務があれば教えてください。

 

最近は、チラシ束を観客の方のご自宅に配達する「おちらしさん」というサービスも始まり、チラシ束を袋へ封入する作業なども加わりました。手作業だからこそ気づけることもたくさんあり、どんな工夫をしたらチラシ束をより多くの方に持って帰ってもらえるか、どんな形で届いたら観客の方は嬉しいか、作業の前後でそんなことを話し合う場面もあります。また、丁合の技術を使って、他にできることはないかということもみんなで考えていることの一つです。

  5f9a8f8d-b6302b9d

 

―丁合機の作業を通じて福永さんが感じる、チラシ折り込み代行サービスの価値はどういったものだと思いますか?

 

演劇のチラシ束には、1枚1枚が手作業だったという文化が背景にあります。多くの人手と時間を費やす作業だからこそ、丁合機を使ってその手間を代行することで、創作や制作などの他業務に還元できるという点はこのサービスの大きな魅力だと思います。また、演劇に限らず、いろんなジャンルで丁合機の持つ可能性や、作業場で働く人たちの技術を活かしたいという思いもあります。丁合機でできることの幅を広げることを目指して、サービスをアップデートできたらと考えています。

 

 

☆実際の作業の様子は、こちらの記事からもご覧いただけます。
 

 

取材・文/社内広報担当