劇場でのチラシ束の配布は、普段どのように行われていますか?
長年チラシ束の配布をやっていても、全然受け取ってもらえなかったり、逆に想定以上に受け取りで足りなくなってしまったりと、扱いに困っているという方もいらっしゃると思います。
実は、チラシ束の配布に関して、世の中の書籍やWEB上に詳細な記載はほとんど見かけられません。
演劇で制作業務をやっている方も、習慣として劇場で配布されている様子を見たり、先輩スタッフから教わることで対応されている場合がほとんどではないでしょうか。今回のコラムを書くにあたり「演劇・チラシ束・配布」というワードで検索してみたところ、劇場でのチラシ束の配布方法について言及している記事はほとんど見つけられませんでした。
日本の舞台公演の宣伝方法として定着している「チラシ束の配布」ですが、整理してみると主な配布方法として、とくに効果的と思われる3つの方法があります。
今回のコラムでは、その3つの配布方法についてご紹介します。チラシ束配布を初めて行う時、あるいは、なかなかお受け取りいただけないなあとお困りの制作者の方にぜひお読みいただければ幸いです。
①座席置き
客席に直接チラシ束を置く方法です。1席につき1部ずつ置きます。自由席などの公演の場合には、空席の目印としても機能します。座席置きの主なメリットは、チラシ束を来場者が座る予定の各座席に置くことで、確実に手に取っていただけることです。束の設置は開場前に終わっていて、開演までの待ち時間に中身を見ていただける可能性が上がります。また、制作スタッフは開場中に配布業務に手を取られることもありません。収容人数の少ない劇場や、客席がパイプ椅子やベンチシートなどの場合には特におすすめです。
②手配り
開場時に入場口近辺で、来場者に手渡しする方法です。チケットのもぎり直後でお渡しすることが多く、来場者のお出迎え時にお渡しするものとなるため、「おもてなし」のアイテムとしても機能します。手配りの主なメリットは、来場者お一人おひとりに直接お渡しできることです。観劇頻度が少なくチラシ束の存在をご存知ない来場者が多く見込まれる公演でも、直接お手渡しできるため、おすすめの方法です。
③ロビー内観客動線上の机に設置
来場者ご自身に受け取っていただく方法です。来場者自らの意思で受け取られるため、リピーターの方が多い傾向にある公演などでは、必要な方だけに行き渡る方法でもあります。チラシ束をチケットのもぎり後の位置や、客席までの動線内などに設置するとご来場者の注目が集まりやすく、受け取っていただきやすくなります。ポップやポスターをあわせて置くことによって、ロビー空間を盛り上げることもできます。
また、当社ではチラシ束配布に関してお困りの場合、配布位置の改善などのご提案も可能です。お困りの際には、ぜひご相談ください。