ネビュラエンタープライズでは、主幹事業である折り込み代行サービスのほか、舞台制作者向けの情報発信や共有に力を入れてきました。舞台芸術業界の団体同士や制作者同士が必要な情報を共有し合える環境を作りたいという想いから、制作ニュースやメールマガジンの配信を行っております。
9月1日発行のメールマガジン【Nevu-maga(ネビュ・マガ)】では、舞台制作者や業界内向けに講座・イベントを実施し、舞台業界の振興に取り組まれている団体さまよりメッセージをお寄せいただきました。
《寄稿していただいた皆さま》
・舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM) 塚口 麻里子さま
「創造力のある社会を目指して」
ON-PAMは舞台芸術制作者が主体的に参加する国内外のネットワークを有機的に構築し、同時代の舞台芸術に係る情報交換、スキルのアップデートや、アドボカシー活動を行っています。
舞台芸術と社会をつなぐ制作者の役割として、制作者自体の専門性や、舞台芸術の意義や価値を言語化し、社会に伝えていくことが益々求められています。このような状況を受け、ON-PAMでは社会の変化や現状を様々な切り口から学び、思考やコミュニケーションの回路を広げられるような各種講座事業にも取り組んでいます。
ジャーナリストの堀潤氏は「民主主義の対義語は沈黙だ」と言います。
変容する社会に対して思考停止や沈黙をせず、舞台芸術や表現活動に携わる人たちの支援を通じ、舞台芸術の振興ひいては創造力のある社会を目指し活動していきたいと思います。
〈今後実施される講座・イベントなどのご紹介〉
■ON-PAM×豊岡演劇祭2023 Next Producers Meeting / Co-Creation Camp
最終公開プレゼンテーション「わたしたちの共創計画」
日時:9月18日(月・祝) 11:00
会場:豊岡市街地
■舞台芸術の「未来」をのぞむ連続講座2023
2023年10月~2024年3月の期間に全6回講座を開催
詳細は近日発表
■芸術文化創造活動の担い手のための会計・税務講座~活動を継続するための“おかね”のイロハ~
・9月7日(木) 任意団体編(実行委員会、音楽グループ、劇団、アートコレクティブ等)
・10月5日(木) 非営利法人編(NPO法人・一般社団法人)
・11月2日(木) 法人成り(法人化)+源泉徴収編
■芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座 オンライン公開講座
・10月12日(木) 18:30~21:00 「活動の意義を伝える評価軸を磨く〜ロジックモデルを活用した評価の考え方、その方法論を学ぶ〜」
・11月15日(水) 18:30〜21:00 「実践者との対話〜共同体から生まれる芸術と表現。その実験/実践から学ぶ〜」
・2024年1月10日(水) 18:30〜21:00 「芸術文化と社会〜社会における芸術文化の価値や位置付けを俯瞰する〜」
・一般社団法人日本劇作家協会 事務局 国松 里香さま
「戯曲を消費物にしないために」
日本では新作公演が大多数を占めますが、戯曲は本来、一度上演して終わりの消費物ではありません。改稿を重ねて成長するもの、繰り返し上演され何度でも生き直すものです。日本劇作家協会の多岐にわたる事業から今回ご紹介するのは、戯曲の改稿と保存に関わるふたつの活動です。
「改稿サポートする輪。」(月いちリーディング)は、ドラマリーディングとディスカッションにより戯曲ブラッシュアップのヒントを探す場です。演出や舞台効果はつけず、演劇の根幹である戯曲についてだけ意見が交わされる稀な機会。上演前の検証にはもちろん、上演済み戯曲の成長のためにもご活用ください。
また、「戯曲デジタルアーカイブ」では、劇作家327人の戯曲537本を公開中。上演申請が可能な生きたアーカイブで、2021年2月の開設以来、約400件の申請をいただいています。今年度、会員作品を中心に収蔵本数を300本超増やす予定。将来的には数千本の収蔵を目指しています。戯曲データの散逸を防ぎ、未来の上演機会につなげるアーカイブです。
〈現在実施されている活動のご紹介〉
・2023年9月16日(土) 18:00
今月の戯曲:七年佳音『かる~いふとん』
【オンライン】Zoomウェビナー
【参加費】無料
・2023年9月23日(土) 15:00
今月の戯曲:セクシーなかむら『青いいい色』
【会場】福岡市 ハコビル
【参加費】無料
■戯曲セミナー
スタンダード対面コース(全18回)とオンライン聴講コースを用意。受講生募集中。
【講義実施期間】2023年10月5日(木)〜2024年3月14日(木)
■戯曲を書いてみよう!
戯曲を書いて世界を見つめ直す2日間
・愛媛県松山市 シアターねこ 9月23日(土)・24日(日)
・長野県松本市 信濃ギャラリー 10月21日(土)・22日(日)
■第29回劇作家協会新人戯曲賞
8月31日に一次審査通過作発表。
各団体の持つ理念や想い、問題意識など、大元となる背景を知ることで、講座をはじめとする活動の意義もより深く感じていただけるのではないかと思っています。制作業務や創作活動のヒントを得るためにも、気になる講座にはぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
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