私たちネビュラエンタープライズでは、舞台芸術業界の団体・制作者同士が必要な情報を共有し合える環境を作りたいという想いから、これまで「制作ニュース」「Next舞台制作塾」など、舞台制作者向けの情報発信や共有に力を入れてきました。
現在、新型コロナウイルス感染症が5類となるタイミングであることや、コロナ前・コロナ後で状況や認識が変わってきたことも多く、環境の変化から様々なことで「他の団体さん・制作さんはどうしているのだろう？」と疑問に思われる機会が多いとお聞きしております。
そこで全国の舞台制作者の皆さまを対象に、全5問のアンケートを実施いたしました。
こちらの記事では、いただいた回答結果やお声をご紹介してまいります。
現在、新型コロナウイルス感染症が5類となるタイミングであることや、コロナ前・コロナ後で状況や認識が変わってきたことも多く、環境の変化から様々なことで「他の団体さん・制作さんはどうしているのだろう？」と疑問に思われる機会が多いとお聞きしております。
そこで全国の舞台制作者の皆さまを対象に、全5問のアンケートを実施いたしました。
こちらの記事では、いただいた回答結果やお声をご紹介してまいります。
《アンケート実施概要》
対象：全国の舞台制作者・関係者 90名
期間：4月17日（月）～4月24日（月）
方法：Googleフォームにて
Q1. 5月8日（月）以降も観客に対して、客席内でのマスク着用を求めますか？
5月8日（月）からインフルエンザなどと同じ5類感染症に移行することが決まった、新型コロナウイルス感染症。主な対策方法である「マスクの着用」については、このように意見が分かれました。
今後も注意が必要ですが、感染者数の公表が週に1回、1週間分をまとめての発表となるため、感染状況の把握がこれまでより難しくなる可能性があります。
Q2. これまでにハラスメント対策講座を受講したことがありますか？ また、ご自身の団体で実施したことがありますか？
制作現場でも、近年より必要性が叫ばれている「ハラスメント対策」。2019年には労働施策総合推進法により、事業主に防止措置を講じることが義務付けられました。
今回のアンケートでは「ない」と答えられた方が65％となり、引き続き舞台業界におけるハラスメント対策への動向を注視していきたいと思います。
Q3. これだ！という広報・宣伝ツールや手段を持っていますか？
SNSを中心とする、宣伝や話題作りも盛んな昨今。「はい」とお答えいただいた方は、以下のような方法を駆使されているようです。
《「はい」とお答えいただいた方のお声》
- 自身の公演だけではなく、「観劇すること」をお勧めするフリーペーパーを制作している。
- 会った人に手渡しをしやすいよう、A4チラシを3つ折りにしたものを常に数部携行している。
- 劇場以外でも広報物を掲示している。
- SNS（Twitter、Instagramなど）
- 客層が若年層になりそうなときは、TikTokを活用している。
- SNS広告
- メールマガジン
- ホームページ
同じツールであっても、ご自身の団体や公演に合わせた使い方、シーンにあわせた活用の仕方が大事なのかもしれません。ネビュラエンタープライズでも宣伝をお手伝いさせていただく中で、様々な創意工夫とデータ分析により、新しい話題作りの方法に取り組んでいます。
Q4. コロナ前と観客の客層が変わった気がしますか？
「はい」と「いいえ」がおよそ半分ずつとなったこちらの質問。ご所属が「公共施設」の方は、約85％が「はい」とお答えになりました。
新型コロナウイルス感染症の影響で生活様式が変化した中で、新しいお客様が増えた、以前より観劇される方が減ったなど、多くのご意見をいただいています。
Q5. ご自身の団体以外で、普段お話しできるような同業の知人・友人はいますか？
こちらの質問は、回答していただいた方の属性によって最も大きな差が見られました。
- ご所属が「フリー」・「公共施設」の方は、「はい」と「いいえ」がほぼ半数ずつでした。
「制作会社」の方は、90％の方が「はい」でした。 - 活動ジャンルが「小劇場」の方は、約80％の方が「はい」でした。
- ご年齢が「10・20代」の方は、「はい」と「いいえ」が半数ずつでした。
「はい」とお答えいただいた方からは、お知り合いになったきっかけについて教えていただいています。
《「はい」とお答えいただいた方・・・どこでお知り合いになったのか》
- 知人の紹介
- 地域の交流団体、ネットワーク会議など
- 打ち上げ（まだ普通にやっていたころに）
- 制作現場、当日制作などのお手伝い
- チラシ折り込みのやりとり、手折り込みの作業
- 日本新劇製作者協会
- 日本演出者協会
- シアターミラクル「真面目に小劇場を考える会」
- 日本劇作家協会「月いちリーディング」
- ON-PAM
- YPAM
- 共演者
- 客演先
- 学生時代、インターン時代の知り合い
- WEB・SNSから
- 以前の所属していた職場・団体
- 企画プレゼンテーションの場
- 演劇サロンプロジェクト
- セミナー
- 各種イベント など
ネビュラエンタープライズでも今後、制作者の皆さまが交流し合える場を作っていきたいと思っております！
《お答えいただいた方の属性》
■ご所属
■主な活動ジャンル
■ご年齢
■地域
オレンジ：北海道（1.1%）
水色：東北（1.1%）
舞台制作者向けアンケートにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました！
少しずつコロナ禍が落ち着いてきたことで、人と人とのつながりが元に戻り始めるであろうこれから。ネビュラエンタープライズでは、これまで以上に舞台業界全体がつながり、連携を取っていけるよう、情報発信や共有に務めてまいります。
今後も知りたいこと、気になることなどありましたら、どうぞお声をお寄せください。
